競馬予想に対応
CCAオークスでは2着だった。
ナイトオブファンという馬にクビか光馬身くらい先着されたのだ。
ところが審議になって2頭の着順は入れ替わり、オープンマインドは3冠達成となった。
このシーンはすぐに場内テレビによってタテのアングルで流された。
ついでにいえば、アメリカの競馬場では審議がないレースでも必ずタテのアングルでビデオ放映するし、その夜ホテルのテレビでみた録画中継でも同じシーンが流されていた。
いずれにしても、タテのアングルのビデオをみて、妨害は明らかだった。
ニューヨークの競馬場はカリフォルニアとちがい、そう熱狂的なムードは感じられない。
だからかもしれないが、降レース(6頭立て)を再現してみよう。
オープンマインド(A・C騎乗)が先頭で直線に入ってきた。
まくり気味に進出してきたナイトオブファン(C・アントレー騎乗)がオープンマインドに外から並びかける。
ここでナイトオブファンがオープンマインドを押圧してしまったのだ。
日本でも降着制度の導入が進められている。
まだ時間がかかりそうだと聞いているが、降着制度を語るうえで実に印象的なシーンをみることができたと思っている。
今回の場合は被害馬と加害馬が1頭ずつで1、2着を占めた。
それも2頭が後続を離し、ゴールに近いところでのできごとということで、最も単純な降着のケースだったといえるだろう。
(7月11日)南カリフォルニアでは、ハリウッド開催が終了し、競馬はデルマーに場所を移して行われる。
デルマーは日本ではあまり知られていないが、大変環境のいい避暑地である。
競馬のレベルも高く、世界有数の避暑地競馬といっていいだろう。
フランスのドーヴィル、西ドイツのバーデンバーデン、アメリカ東海岸のサラトガ、そして西海岸のデルマーといったところが、避暑地競馬の代表だろうか。
このうちボクが良く知っているのはデルマー。
ここはロサンゼルスから160キロ南にある。
冬でさえ陽気な南カリフォルニアの中でもかなり南に位置するだけに、夏はものすごく暑い。
いい気候条件だから、ゴルフ、テニス、サーフィン、ヨットなど、アウトドアのスポーツにもってこいで、競馬もそうしたレジャーの一環として行われている。
ドーヴィルやバーデンバーデンも同じムードだ。
日本でいえば、軽井沢あたりで夏に競馬をやるようなものだろう。
残念ながら、高温多湿な日本では、外国のような避暑地競馬がなく、北海道の札幌、函館競馬にしてもかなり暑い日が多いのが実情。
欧米の馬が強い理由のひとつは、夏にすごしやすい土地でレース、調教が積めることもあるかもしれない。
とにかく、1番最初にデルマーを訪れた(昭和47年)時、非常にいい雰囲気の中で競馬が行われているのをみて、うらやましく思ったものである。
もし外国の競馬に興味がある方が、南カリフォルニアを訪れる機会があった場合、ぜひ行くことをおすすめしたい。
(7月19日)太平洋岸で寒流がそばを流れているせいか、日差しが強いわりにずいぶんしのぎやすい。
晴れている昼間でも、時によっては上着が必要なこともあるほどだ。
先週、ケンタッキー州のキーンランドでセリ市が行われた。
社台ファーム社長のY氏が、ノーザンダンサー最後の子(牡2歳、母ミセスペニー)を、今年最高額の280万ドル(約4億円)で競り落としたニュースは、日本にも流れたと聞く。
実はボクはその模様を生でみた。
以前から世界に名高いキーンランドのセリ市を、一度は現場でみてみたいと思っていた。
ここのセリ市から国際級の名馬が枚挙のいとまがないほど数多く出ている。
その名馬たちは種牡馬なり繁殖牝馬となって、いずれ日本の馬の血統にも加わる。
いってみれば競馬の中心地あるいは原点なのだ。
見学したから騎乗技術がどうなるというようなものではないが、競馬の世界は広いということが実感できればと思い、足を運んだ。
今回みたのはキーンランドのセリの中でも最高級の部類といわれるもので、実に運が良かった。
おまけに、世界を席巻したノーザンダンサーの最後の子が出場したのだから。
会場の熱気が最高潮になったのは、やはりノーザンダンサー産駒の順番がやって来た時。
フランス・オークス馬ミセスペニーの子が現れると、会場はクライマックスに達した。
Sスポーツ紙上でも紹介されたそうで、50万ドルからセリはスタート。
アメリカ・ナンバーワンのD・ウェイン・ルーカス調教師、英国の大馬主ロバート・サングスター氏、アラブの大富豪(マクトゥーム家)など、世界的に有名な人々に対抗してY氏も参加。
アッという間にセリ値はつり上がり、結局280万ドルでY氏が購入した。
貴重なノーザンダンサーの血ということだろうか、獲得したY氏に対し、場内から大きな拍手が送られ、これにまたY氏が手を振って応えた。
ノーザンダンサーの生産者、故E・P・テイラー氏(カナダ)の子息のあいさつもあり、実にショーアップされているなとも感じた。
各国でレース構成はちがう。
最近は外国の競馬に関心を示す人が増えているようでもあり、今回はアメリカのレース構成に触れよう。
合理的にできていると思う。
まず、MAIDEN(メィドン)という処女という意味の未勝利戦が最も下にある。
これは日本とはちがい、古馬混合のレースもある。
次にCLAIMING(クレーミング)。
これはアメリカ競馬で半数以上を占めるレース。
ひとことでいうと譲渡要求レースとなるが、これだけではよくわからない。
詳しく説明すると、レース出走馬は、すべて売却の対象になる。
だが誰でも買えるわけではなく、規定の馬主登録をした人だけである。
買いたい馬があれば、レース前に申し込む仕組みで、対象となった馬の所有者は必ず売らなければならない。
ただ、そのレースの賞金は元の所有者に入り、発走後は馬がどんな状態になっても叩き込んだ人は買わなければならない。
とにかく、ここに名をあげた人たちの国籍をみてもアメリカ、英国、さまざまである。
競馬は国際的なものということを再確認した次第だ。
どんどん出ていかなければ、と意を強くもした。
売値については、さまざまでレースごとに1万ドル、5万ドルなどと定められている。
賞金も安値のクレーミング・レースより高値のレースの方が多いので、自然にクラス分けができるようになっている。
つまり能力のある馬を安値のクレーミング・レースに出しても、勝つ確率は高くても、安値で買われてしまう危険が大きいし、その逆に、能力が低い馬を高値のレースに出したところで、買われる可能性がない代わりに賞金も稼げないといった具合である。
続いてALLOWANCE(アラウアンス)。
これは直訳すると許容などといった意味になるが、競馬ではまず基本重量を定め、実績のない馬は減量される仕組み。
その逆に強い馬を増量する時もあるらしく、日本の賞金別定的な面もある。
ただし、規定がものすごく細かく、日本流でいう400万下条件からオープンまでのアラウアンス・レースがある。
いずれにしてもアメリカではレースが多い上、それぞれ出走資格が複雑に定められているので、厩舎のトップはいつも番組表とにらめっこだ。
最後はSTAKES(ステークス)。
これは非常に数が少なく、最上級のレースで、一流競馬場でも通常1日1〜2レース、時にはない日もある。
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